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デザイン

この記事はSmartHRとしての「デザイン」に対しての考え方について記述している。
なお、Wikipediaによる「デザイン」の概要は以下の通りである。

デザインは目的設定・計画策定・仕様表現からなる一連のプロセスである。すなわち人・ユーザー・社会にとって価値ある目的を見出し、それを達成できるモノゴトを計画し、他者が理解できる仕様として表現する、この一連の行為をデザインという。

引用:デザイン - Wikipedia

言葉の変化

「デザイン」という言葉は、広義には「計画」や「意図」を意味し、その起源はラテン語の”designare”に遡り、“Designare”は「示す」、「指定する」、「描写する」などの意味を持つ。この言葉は中世ラテン語で「意図」や「計画」を指すようになり、そしてイタリア語の”disegno”となり、さらにフランス語の”dessein”になり、最終的に英語の”design”となった。

使われ方

現代社会においては、デザインという言葉は非常に広いモノゴトや対象で使われる。例えばオブジェクト、システム、図画、設計図、回路、パターンなどが挙げられる。 また、プロダクトやサービスの開発プロセス全体を指すこともあれば、ビジュアルやインタラクションのスタイルを指すこともある。さらにはビジネスモデル、社会全体の設計を指す言葉でもある。

デザインへの誤解

広範な使われ方は誤解を招くことが多々あるが「デザイン」はそれが特に顕著である。

たとえば、一部の人々はデザインを「美しさ」や「スタイル」だけを指すものと誤解することがある。しかし、デザインはそのような表層だけではなく、機能性、使いやすさ、持続可能性、文化的な意味合いなどが複合されており、表層はその一部に過ぎない。

また別の事例だが「デザイン思考」はモノゴトの課題解決フレームワークとして注目されているが、「デザイン」という言葉の指す意味が広いがために、このプロセスだけを取り入れるだけで問題が解決できると誤解されるケースが見受けられる。なお、デザイン思考はユーザーが自分でも気が付いていない潜在的なニーズを追求し、その課題や願望を解決・実現に導く思考法であり、それ以上のものではない。

これらの誤解を防ぐためには、デザインとはそもそも「人のニーズや問題を解決するための思考や実行のプロセス」であるという前提に立つ必要がある。それは便利な魔法ではないし、広い意味を持つ言葉であることを理解して使うべきである。

参考